ローションの保管
開封後は6カ月、未開封でも3〜4年が品質保持の限界
アダルトグッズのローションはコスメ用品のローションと違い、一般的に毎日使うものではありません。 しかも、アダルトグッズのローションには「Peaces(ピーシーズ)」以外に製造年月日や消費期限が記されたものはなく、多くの方がローションの保存や品質保持期限に疑問を抱えているようです。 ローションは未開封かつ冷暗所に保管(紫外線は大敵です)してあれば、3〜4年間は劣化しないといわれています。 しかし、それ以上経過したローションは、たとえ未開封で見た目に変化がなくても使わない方が無難です。 実際のところ、古いローションを使用してトラブルがあった報告例はありませんが、用途が用途だけに表沙汰になりにくい傾向があり、業界内でも実情がなかなか掴めていません。 いずれにしても、ローションは素肌や粘膜に直接触れるものなので、あまりにも古いローションは念のためにも避けるべきでしょう。 一方、一度でも開封してしまったローションは、なるべく早く使い切ってください。開封後のローション内では多かれ少なかれ雑菌の繁殖がはじまり、時間の経過とともに変色・劣化していきます。 開封したローションの使用期限は明確になっていませんが、冷暗所に保管していた場合でも6カ月くらいが限度。6カ月で使い切れなかったら、残りのローションは処分することをオススメします。「Peaces(ピーシーズ)」は底面に製造年月日が記載されているので、比較的安心なのが魅力。
開封後に放置し、変色・劣化してしまったローション。こうなったらヤバし…。確実に廃棄です。
ローションの希釈
ポリアク系ローションなら水やお湯でお好みの粘度に
ソープランドでマットプレイをするとき、泡姫が洗面器にローションとお湯を入れ、シャバシャバの希釈ローションをつくることがあります。 風俗店のマットプレイなどで使われるローションは、多くがポリアク系ローションであり、原液のままでは濃すぎるためにお湯や水で薄めているのですが、これは一般家庭でもそのまま活用できちゃうローションの節約テクニック。 ポリアク系ローションならば、『水(お湯)2:ローション1』の割合で薄めれば、マットプレイに適したサラサラと伸びのいい希釈ローションができあがります。 もちろん、配分を変えれば粘度は自在ですので、使用目的やお好みに応じて適宜調整してください。薄めたローションは空のシャンプーボトルや、100円ショップのドレッシング容器などに入れて使うと便利ですよ。 ただし…希釈したローションは容器に残った原液よりも早く雑菌が繁殖するため、最長でも一週間くらいを目安に使い切りましょう。 また、希釈できるローションは原則的にポリアク系ローションに限ります。グリセリン系ローションやカルボマー系ローションなどは、希釈するメリットすらありませんし、オイリーなシリコン系ローションは水分と相性が悪いので希釈できません。ご注意ください。ローションをお湯で希釈するときは、少しずつお湯を足しながら混ぜていき、粘度を調整しましょう。
お互いの身体に希釈したローションを塗りたくり、思う存分にゅるにゅるプレイを楽しみましょう!
ローションの混合
ほかのローションやアロマオイルを混ぜて楽しくカスタム
日常的にローションを利用し慣れてくると、だんだんと自分の好みがハッキリし、市販ローションをカスタマイズしたくなってきます。 複数のローションを混ぜてオリジナルのローションをつくってみるのは楽しいですが、その際は使う量だけ別容器に移し、できるだけ当日中に使い切ってください。 ポリアク系ローションとシリコン系ローションなどは、それぞれ主成分が水と油ですが、同じ容器に入れてシャカシャカ振れば意外にもちゃんと混ざります。ほかの組み合わせでも少量なら問題ないでしょう。 ただし、カルボマー系ローションは不安定な成分のため、混ぜモノをすると変質してしまう可能性があるので、ご注意ください。 また、無香性のローションにアロマオイルで好きな香りを足したり、ボディソープを混ぜてローション石けんにしたりなど、ローションに“+α”の機能を足すのもわりと一般的です。 ローションは粘度のある液体なので、作業時に上手く混ざらないときはローションを一旦お湯で薄め、混ざったあとに原液ローションを次ぎ足して粘度を調整すると成功しやすいですよ。空きペットボトルに複数のローションを混ぜ合わせ、シャカシャカ振るのが一番確実でオススメ!
アロマオイルで香り付けしたローションを、さらに薄めてお風呂で使うのも有効。癒されますよ〜。
ローションの加熱
5秒以上のレンチンは厳禁。あたためはお湯がベスト
オナホでのオナニー時など、あたたかいローションを使うと快感値が上がるため、ローションの加熱は意外と需要があります。 一番カンタンな方法は、ボトル容器ごと70℃くらいのお湯の中に入れておくこと。ちょっと時間はかかりますが、安全かつ確実です。 たまに時短と効率を求めてローションを電子レンジであたためる方もいるようですが、500Wで5秒以上ローションを加熱すると熱くなりすぎて大変危険です。 しかも、ローションは粘度があるので肌に触れると密着しやすく、火傷の危険性が高まります。くれぐれもローションのレンチンはやめましょう。 また、ローションを鍋やフライパンで直接加熱するのもNG。 以前、NLSで実験してみたところ、ローションから水分だけが蒸発してしまい、残った粘度のある液体が鍋やフライパンにネットリまとわりつくため、ハッキリいって使いものになりませんでした…。ローションをあたためる際は、70℃くらいのお湯に容器ごと浸ける「湯煎」が最も安全で確実です。
電子レンジを使うのは熱くなりすぎるため危険です。容器も変形しちゃうので、推奨できません。
ローションの飲用
舐める、口に含むくらいが適正。ゴクゴク飲むのはNG
よく「ローションは海藻でできているから舐めても飲んでも大丈夫!」なんて信じこんでいる方がいますが、もはやそれは“都市伝説”です。 確かに昔は海藻からつくられたローションも存在しましたが、現在市販されているアダルトグッズ用のローションに、海藻が主成分のものはありません。とくにご年配の方は今なお“ローション=海藻”と思い込んでいる人が多いので、やさしく訂正してあげましょう。 「じゃあ、ローションを口にしたら危険なの?」というと、必ずしもそうではなく、成分的にほぼ水でできているポリアク系ローションやグリセリン系ローションならば、舐めたり口に含んだりしても問題ありません。 さらに、味付きローションも舐めることを前提につくられているので、これも口にしてOK。ただし、味付きローションには砂糖が含まれている場合が多いので、糖尿病やダイエット中の方はご注意ください。 また、どのタイプのローションも「舐める」「口に含む」くらいが相応で、飲料水のようにゴクゴク飲むのはNG。 メーカー側もあくまでプレイの流れで、全身に塗ったローションを愛撫中にペロペロ舐める程度しか想定していません。甘いローションでペロペロ舐めあいっこ。「イットリックス」なら変わったフレーバーも豊富です。
ゴックンプレイに適した「ザーメンローション」も、大量の飲用は想定していません。
ローションの廃棄
塩分を加えると液状化する特性を活かし、サラッと廃棄
お風呂場でぬるぬるのローションプレイを楽しんだあと、ローションを流そうとしたら排水溝が詰まってエライことになった…なんて経験をした方はいませんか? ローションの中でも比較的粘度が高く、一度に大量に使うことの多いポリアク系ローションは、廃棄するときにちょっとしたコツがあります。 それは廃棄する前、ローションに塩を混ぜること。塩分やクエン酸にはポリアクリル酸を分解する特性があり、塩をちょっと混ぜるだけでぬるぬる感がなくなり、たちまち水っぽくなります。 湯船に溜まったバスローションを流すときも、塩を加えて(分量は様子を見ながら適宜調整してください)半日くらい放置しておいてから流すと、排水溝の詰まりを防止できるでしょう。 このテクニックは身体に付いたローションを落とすのにも有効で、プレイ後にシャワーで洗い流す際、塩をちょっと肌に塗りこむだけでサラサラッとローションが落ちてくれます。 また、カルボマー系ローションも塩分を加えることで液状化しますが、このローションはもともと一度に使う量が少なく、拭き取りやすさが特徴のためにティッシュで拭いてポイ…というケースがほとんど。そのため、あまり有用性がありません。 ローションの中でも廃棄に悩みがちなのがシリコン系ローションです。 油分が主成分のため普通に排水するのを躊躇ってしまいますが、ポリアク系ローションのように大量に流すわけではないので、常識的な範囲であれば、そのまま洗い流しても大丈夫。 ただし…古くなったシリコン系ローションを容器ごと捨てる際には、中身だけビニール袋などに移してからシッカリと口を縛り、各自治体のルールに従って「燃えるゴミ」として廃棄しましょう。ポリアク系ローションに塩を混ぜるとサラサラに変化。排水溝の詰まりもバッチリ防げます。
劣化したシリコン系ローションはビニール袋に入れ「燃えるゴミ」へ。固形物扱いで廃棄しましょう。
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