- 脳イキのういき
- 性感帯に触れずに絶頂させること。
解説
脳イキとは、某女王様発の「性感帯に触れずにイカせる」こと。エロ系の技として「脳イキさせる」、触れずに絶頂している状態を「脳イキしている」といった形で使われる。
SMにおける快感と脳イキは密接な関係にあり、一般的なセックスで得られる快感とは質が異なる。
セックスにおける絶頂が「頭が一瞬真っ白になる感覚」「雷に打たれたような感覚」といわれることが多いが、脳イキの快感は「すべての皮ふが性感帯になって、考えることも、息をすることも忘れてしまう」もしくは「すべての思考がクリアになり、快感が立体的になる」などがある。
もちろん、人によって受けた印象はちがうので、どれが正しいといったものではない。
SM性感では、性的倒錯行為に対する極度の興奮や恐怖と快感がリンクした状態だ。例えば、首絞め絶頂や縄イキといえばピンとくる人もいるかもしれない。
苦しさや痛みの中に快感を見出すことは、ランナーズハイと同じ状態ともいえる。苦痛を感じすぎると脳神経を痛めてしまうため、苦痛を和らげるために、脳が快感物質を放出する。それがSM性感…ひいては「脳イキ」の、メカニズムだ。
また、脳イキは催眠や洗脳とも深い関わりにある。例えば、特定の人に興奮し、深い快感を得る経験を積んでいくと、視線を合わせるだけで快感が呼び起こされることも稀ではない。これは深い絶頂状態で視線が合うことが「アンカー(碇)」の役割となり、通常の状態でも視線が合うことが「トリガー(引き金)」になり引き起こされる。
性的な催眠、洗脳は心が身体に支配されている状態なこともあり、話術が巧みでなくても比較的容易に行える。ただし、そのためには「ラポール」という心のつながり、要は信頼関係が築かれていることが大前提だ。こればかりは相手に「ラポールできてるカナ!?」などと確認する術はなく、施す側がある程度…というか、かなりの性的経験を持っていることが必要となる。
「これでカンタンに脳イキ」的な読み物をみかけることもあるが、脳イキする側もかける側にも経験や知識はもちろん、素質が必要だ。セオリー通りに一朝一夕でできることではないので、間違っても初対面の相手に「脳イキさせてあげるよ」なんて口説き方をしてはいけない。
用例
「彼氏が催眠に目覚めちゃって…かけてもらったんだけど、頭の中だけじゃなくカラダでセックスが再現されてる感じで。あれが脳イキっていうのかな。」
「キツめの緊縛にハマったんだけど、苦しすぎて辛いのにめちゃくちゃ気持ちよくて…。縄師に足で突かれる度に脳イキするようになっちゃった…。」
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